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2019-06

三陸の鉄路に

2019年3月23日、岩手県の海岸部を4時間半かけて走破する「三陸鉄道リアス線」が運行を開始した。
8年前の東日本大震災で大きな被害を受ける以前は、久慈―宮古間の北リアス線と釜石ー盛間の南リアス線に別れており、宮古―釜石間は内陸部の盛岡から繋がるJR山田線が結んでいた。

震災の翌年と翌々年には、JRから鉄道に代わりBRT(バスを使う高速輸送)を導入する案が出されたが、いずれも沿線自治体に拒否された。

2014年,JRは復旧費用の3分の2などを負担し、それまでの鉄道設備を保持したまま運行業務を三陸鉄道へ移管する形で鉄道再開案を提示。
これに伴い、岩手県とJRは復旧費用とは別に予算を計上し、鉄橋の整備や三陸鉄道の規格に合わせた新たな線路の敷設などに着手し、2015年3月より、約4年の歳月をかけた復旧工事が始まる。

そしてこの度、地元民の期待と熱意を受け、久慈から盛まで163kmに及ぶ全国最長の第三セクター路線として、新生・三陸鉄道リアス線が開業の日を迎えた。
3月23日11時40分頃、釜石駅での開業式典を終えて第1便の記念列車が宮古駅目指して発車。
運転するのは、昨年12月にJR東日本から出向勤務を始めた山田正和運転士だ。
山田氏は大震災当日JR山田線に乗務し、宮古駅へ到着後、折り返しの釜石行き乗車の点呼中、強烈な揺れに襲われた。
宮古の避難所へ逃げて何とか無事だったが、釜石の自宅は流され、馴染み深い鉄路は無惨な姿に。
その後、鉄道再開の活動にも参加。
この日、8年振りに旧山田線の経路を運行する業務を担った。

各駅と沿線には人々が多数集い、記念列車を大きな喜びと笑顔で出迎えた。
新たな鉄路の出発に、大きな期待が寄せられている。

だいぶ以前だが、当時の三陸鉄道北リアス線で宮古―普代間を往復した事がある。
短いトンネルがいくつも現れては消える車窓からは、沿線で出会った人達と同じく穏やかで温かみのある、深く青い海が海岸段丘の向こうに広がる光景が存分に楽しめた。

この折に旧JR区間の陸中山田―磯鶏間への乗車も予定していたのだが、運悪く乗車寸前に線路故障で不通になり断念。
今になると、機会を逸したのが悔やまれる。

もう少し暖かくなったら、途中で寄り道しながら乗り継いで、再び車窓から三陸の海を眺めに行こうか。

はやぶさ2 着陸成功

ニュースや生中継で賑わった、小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」への最初の着陸。
2019年2月22日07:48(日本時間)頃、新しい天体に人類は到達した。

初めは昨年10月の実施予定だったが、想像以上に「リュウグウ」表面の凹凸が激しく、着陸計画が延期されたときには気を揉んだ。
プロジェクトメンバーのひとりが、モニターへ送られてきた「リュウグウ」地表の映像を見て
「金ダワシで擦りたい」
と呟いていたが、その思いは本当に切実なものだったろう。

それでもリハーサルを重ね、検討を繰り返し、粘り強くミッションを進めてきた関係者各位に、心からの賞賛を送りたい。

表面物質を砕いて巻き上げるための金属製の弾丸(プロジェクタイル)も発射が確認され、「はやぶさ2」は最初の難関を乗り越えた。
サンプラーホーン(採取した物質を帰還カプセルへ吸い上げる部分)に表面物質が入ったかどうかは、「玉手箱(帰還カプセル)」を開けてみないと判らないが、順調な成果を期待しよう。

10:30に離脱のGOサインが出され、「はやぶさ2」は無事に着陸地点を離れて、現在ホームポジションの「リュウグウ」上空20km地点へ上昇中である。
JAXAは今年6月ないし7月頃までに1~2回の再着陸を予定しており、着実な運用はまだまだ続く。

はやぶさ2 タッチダウン0222



年明けうどん@竹や

例年どおり、友人と神田明神へ初詣。
つつがなく参拝を済ませ、早めの昼食を摂ろうと、湯島聖堂前交差点にほど近い「細打ちうどん 竹や」を目指す。

開店直後に到着。

細打ちうどん 竹や 外観

長年繰り返し神田明神へ来ているが、この店は初訪問だ。
店頭のメニューをしばし眺め、寒風に押されて中へ入った。

細打ちうどん 竹や 店頭

ゆったりしたテーブル席へ就き、改めて卓上の品書きを検分した後、評判メニューの「海老天カレーうどん」を注文。
待っている間に次々と客の数が増え、あちこちから海老天カレーうどんの声がかかる。

細打ちうどん 竹や メニュー1

細打ちうどん 竹や メニュー2

ややあって登場した丼を覗き込むと、明るい色のカレー汁に小振りの海老天ぷら5個と刻み青ネギが浮かんでいた。
海老はさっくりと揚がって、淡く柔らかな色調が優しげ。
通常思い浮かべる尻尾付きの海老天とは異なり、カレーと合わせるならこちらの方が数段食べやすい。
ネギの下には、茹でたさやいんげんも数本。

細打ちうどん 竹や 海老天カレーうどん

まずは、つゆをひと掬い。
辛さとは無縁の、あっさりした味わいが口中に拡がる。
そして、食べ進めるうちに段々とカレーの風味が深まり、うどん出汁のしっかりした基盤も際立ってくる。
品の良い美味しさが身体にじわじわ滲み込んで、何とも嬉しい。

コシが強過ぎず滑らかな細打ち麺も、味が良く絡んでスルスルと穏やか。

友人も非常に気に入ったらしく、感慨深げにじっくりと箸を進めている。

冷えた身体も温まり、大満足で食べ終えた。
数え切れないほどこの界隈を訪れているのに、どうして今までこの店に気付かなかったのだろう。

聖橋方向へ歩きつつ、友人と「次回は何を食べようか」と語り合った。

竹や
 東京都文京区湯島1-9-15 御茶ノ水HYビル1F
  Tel:03-5684-0159
 完全禁煙
 [月~金]
  11:00~15:00
  17:00~23:00 (LO.22:00)
 [土・祝]
  11:00~15:00
  17:00~21:00
 日曜定休


竹やうどん / 御茶ノ水駅新御茶ノ水駅末広町駅



寒天に散る花火

今日と明日の夜は、ふたご座流星群を観る好機。
12月14日21時頃に極大(もっとも流星群が活発で、多くの流星が期待できる時間・時期)を迎えるので、寝る前の時間帯に多くの流星が期待できそうだ。

北日本の日本海側を除けば、両日ともおおむね天気も良好だし、月齢も6~7で夜半には沈む。

ふたご座流星群が流れ出すのは20時頃からだが、この頃はまだふたご座が昇り初めて間もないので、地平線近くに人工照明が多い場所では観測しづらいだろう。

22時くらいになれば、ふたご座は真東の中空へ差し掛かる。
α星・カストル(双子の兄)の頭部近くに放射点(流星が生まれる場所)があるのだが、流星自体は四方八方へ飛び散るため、空が大きく開けた場所で寝転がり、広範囲を眺める体勢を取るのが上策だ。

国立天文台によれば、観測条件と時間帯次第では1時間に40個ほどの流星が期待できるという。
21世紀に入ってから、ふたご座流星群の動きが活発化しているし、大きく明るい火球が観られるかも。

場所の条件は良くないが、今夜あたり夜空を眺めてみようか。

……でも最近、いきなり冷え込んでるしなァ……どうしよう。

「みお」 「いぶき2号」 ……宇宙の話題ぞくぞく

10月20日10:45:28(日本標準時)、JAXAの水星磁気圏探査機「みお」(MMO)とESA(欧州宇宙機関)の水星表面探査機「MPO」を搭載したアリアン5型ロケットが、フランス領ギアナのギアナ宇宙センターから打ち上げられた。
打ち上げ後約26分47秒でロケットから分離したふたつの探査機は、7年ほどの歳月をかけて水星を目指す。

mio-00.jpg
(C)JAXA
 水星探査機「みお」プロジェクトページ入口

イタリアの天体力学者、ジュゼッペ・コロンボ(Giuseppe Colombo)の愛称をもとにしたBepiColombo(べピコロンボ)という、日本とヨーロッパの共同国際水星探査計画が始まったのが2003年。
実に15年の期間を経て、いよいよ本格的に始動したのだ。

みお 打ち上げ

アリアン5型打ち上げ 画像:ESA-CNES-Arianespace

太陽系の地球型惑星、水星、金星、火星のうち、水星だけが地球と同様の磁場を有している。
これはいい。地球の4割程度の直径しかない小さな水星が、流動する核を有している大きな可能性を示しているのだが、実態は未だ謎のままだ。
「みお」は水星周辺の磁気、プラズマ、星間ダスト等の観測と分析、「MPO」が水星本体の表面と内部探査と、役割を分担して任務にあたる。

みお 予想図01(C)JAXA

「みお」と水星のイメージ

探査の要諦として、太陽系で地球以外に唯一磁場を持つ水星を調べて、未だ謎が多い地球の磁場・磁気圏との比較から地球磁場の理解を深め、さらには宇宙空間に存在するさまざまな磁気圏を把握するための手がかりの獲得、地球よりかなり小さい天体にも拘わらず、冷え固まることなく流動する核を持ち、その核が水星半径の4分の3という大きさで、地球と同程度の密度を有する"ギュッと詰まった"岩石惑星という特異性の解明、惑星表面の独特な地形の生成過程解明といった、多岐にわたる内容があげられる。
このような水星の状況は太陽系誕生のごく早い時期に形成され、そのままの状態を保っているとも考えられ、水星の探査は原始地球の状態を掘り下げるという意味合いも含んでいる。
太陽から莫大な熱と膨大な太陽風を浴びせられ続け、ごく僅かな大気では保熱の役にはたたないため、昼と夜の表面温度差は実に600℃に達するという過酷な環境で、水星がどのように生まれ、現在のような状態になったのか。
謎と興味はつきない。

水星探査の難しさは、まずは激しい熱との闘いである。
太陽から直接受ける熱や放射線だけではなく、水星表面の反射熱にも耐えねばならない。
「みお」と「MPO」は鏡面反射を利用したり耐熱シールドを装備する事で、機体と機材の熱損傷を避ける工夫を凝らしている。
そしてさらに厄介なのは、重力だ。
地上から打ち上げられた宇宙船は地球の公転による遠心力を受けて、太陽から離れる状況となる。
ところが水星へ向かうには、太陽へ近付いていかねばならない。
そして水星の公転周期は短く、猛スピードで太陽の周りをくるくると回っているから、ゆっくり近づかないとアッという間に脇を通り過ぎてしまう。
しかも、太陽の強大な重力にも引っ張られ、見当外れの方向へどんどん加速していく確率が高い。
問題なく水星の公転軌道を捉え、さらには水星本体を周回する起動へ乗るには、どうしても加速と重力の影響を防ぐ必要に迫られる。

太陽を相手にエンジンを逆噴射してブレーキを効かせたり方向を調整するためには、大量の燃料が必要になるが、ロケットに搭載させて宇宙空間へ送る探査機へ制限を考えずに燃料を積み込むのは到底無理な話だ。
極力燃料消費を抑えるのに有効なのは、惑星の重力を利用した「スイングバイ」。
いったん惑星に近付き、その重力や遠心力を利用して探査機の速度や方向を変える「スイングバイ」は、これまでも多くの探査機が利用しているが、地球の"外側"へ向かう探査機の目的は、惑星の公転軌道と同じ方向へ進んでスピードを得て「加速」するため。
着実に水星を目指すため、「みお」と「MPO」は惑星の公転軌道と逆向きに進んで減速する「スイングバイ」を合計9回も行う計画になっている。
  1.2020年4月13日 地球スイングバイ
  2.2020年10月16日 金星スイングバイ
  3.2021年8月11日 金星スイングバイ
  4.2021年10月2日 水星スイングバイ
  5.2022年6月23日 水星スイングバイ
  6.2023年6月20日 水星スイングバイ
  7.2024年9月5日 水星スイングバイ
  8.2024年12月2日 水星スイングバイ
  9.2025年1月9日 水星スイングバイ

地球から火星までの距離と大して変わらない距離にある水星だが、1年ほどしかかからない火星への道程に較べ、「スイングバイ」のタイミング待ちに要する時間が長い水星への旅は、実に7年ほどの航行が必要になる。

(C)ESA / JAXAみお プロジェクト概要図

「みお」と「MPO」が水星の周回軌道へ到達するのは、2025年12月5日の予定である。

……と、ここまでの記事を打ち上げの翌日にはアップしようと思っていたのだが、10月25日には「はやぶさ2」が「りゅうぐう」の上空12mまで降下して着陸地点の目印となるターゲットマーカーを投下するわ、10月29日13:08:00に種子島宇宙センターからH-IIAロケット40号機に搭載されて温室効果ガス観測技術衛星「いぶき2号」(GOSAT-2)は打ち上げられるわ、昨11月1日には日本版GPS衛星「みちびき」が運用を開始するわ。

はやぶさ2 ターゲットマーカー投下
(C)JAXA
リュウグウ着地後のターゲットマーカの画像(緑色の丸印の中の白い点がターゲットマーカ)。
「はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影。
撮影時日時:10月25日11時47分(日本時間)
撮影高度:リュウグウ表面から約20m


宇宙関連の話題がてんこ盛りになって、ひとりでアタフタしてしまった。

(C)JAXAいぶき2号01
温室効果ガス観測技術衛星 いぶき2号

(C)JAXAいぶき2号00
いぶき2号解説PDFへ



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