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2019-09

名月も見ずに

一昨日9月13日は、中秋の名月だった。

だいぶ以前、初めて香港を訪れたのは、同じ満月の時期。
街角のそこかしこが中秋節を待ちわびて、祝いの飾りが溢れ、祭のランタンや花火を商う店には赤を基調にした華やかな色彩が沸き返り、月餅屋はどこも大賑わい。
心なしか、誰もがうきうきした表情で道を行き交っていた。

当日は、日没を過ぎると家々の軒やベランダにランタンの灯りが揺れ、まだ生温かい宵の風に誘われるように大勢が戸外へ繰り出して、家族で夕食を楽しんだり、大きな公園などで催されるイベントを楽しんだり。
少し霞んでボンヤリと光る月の下、打ち上げ花火に目を奪われながら夜中過ぎまで賑わっていた。

だが、今年の香港は、ランタンではなく投光器が光り、花火の代わりに催涙弾が飛び交う。
祭の飾りも見当たらず、街路を埋めるのはデモに参加する人々の群れ。

逃亡犯条例改正案は正式に撤回されたが、これまでの様々な経緯から、資本主義と言論の自由を謳った「一国二制度」が遵守されていないと感じる市民達の不満と、「一国二制度」自体が2047年までと期限を設けられている事への不安は収まらず、沈静化の目途はまったく立っていないようだ。

最初の訪問時、香港はまだイギリスの租借地だった。
2回目以降は、中国への返還後。
返還直後の香港市民は、遠い他国に統治される不安定感が無くなったと感じてか、返還前より穏やかで柔和な印象が強くなった印象を受けたものだ。
ところが時を経て、言論や行動の自由、民主的な政治形態が中国政府に脅かされる危惧が大きく膨れあがる香港市民の中からは
「租借地時代の方が良かった」
という言葉も聞かれるようになっている。
「自分は『中国人』ではなく、『香港人』だ」
と考える市民も増え、特に若年層にその傾向が強いという。

現在の香港市民は、名月を見上げる余裕も、中秋節を祝う気分も得られなくなっている。

月は変わらず、秋天にかかっているのだが。

三陸の鉄路に

2019年3月23日、岩手県の海岸部を4時間半かけて走破する「三陸鉄道リアス線」が運行を開始した。
8年前の東日本大震災で大きな被害を受ける以前は、久慈―宮古間の北リアス線と釜石ー盛間の南リアス線に別れており、宮古―釜石間は内陸部の盛岡から繋がるJR山田線が結んでいた。

震災の翌年と翌々年には、JRから鉄道に代わりBRT(バスを使う高速輸送)を導入する案が出されたが、いずれも沿線自治体に拒否された。

2014年,JRは復旧費用の3分の2などを負担し、それまでの鉄道設備を保持したまま運行業務を三陸鉄道へ移管する形で鉄道再開案を提示。
これに伴い、岩手県とJRは復旧費用とは別に予算を計上し、鉄橋の整備や三陸鉄道の規格に合わせた新たな線路の敷設などに着手し、2015年3月より、約4年の歳月をかけた復旧工事が始まる。

そしてこの度、地元民の期待と熱意を受け、久慈から盛まで163kmに及ぶ全国最長の第三セクター路線として、新生・三陸鉄道リアス線が開業の日を迎えた。
3月23日11時40分頃、釜石駅での開業式典を終えて第1便の記念列車が宮古駅目指して発車。
運転するのは、昨年12月にJR東日本から出向勤務を始めた山田正和運転士だ。
山田氏は大震災当日JR山田線に乗務し、宮古駅へ到着後、折り返しの釜石行き乗車の点呼中、強烈な揺れに襲われた。
宮古の避難所へ逃げて何とか無事だったが、釜石の自宅は流され、馴染み深い鉄路は無惨な姿に。
その後、鉄道再開の活動にも参加。
この日、8年振りに旧山田線の経路を運行する業務を担った。

各駅と沿線には人々が多数集い、記念列車を大きな喜びと笑顔で出迎えた。
新たな鉄路の出発に、大きな期待が寄せられている。

だいぶ以前だが、当時の三陸鉄道北リアス線で宮古―普代間を往復した事がある。
短いトンネルがいくつも現れては消える車窓からは、沿線で出会った人達と同じく穏やかで温かみのある、深く青い海が海岸段丘の向こうに広がる光景が存分に楽しめた。

この折に旧JR区間の陸中山田―磯鶏間への乗車も予定していたのだが、運悪く乗車寸前に線路故障で不通になり断念。
今になると、機会を逸したのが悔やまれる。

もう少し暖かくなったら、途中で寄り道しながら乗り継いで、再び車窓から三陸の海を眺めに行こうか。

はやぶさ2 着陸成功

ニュースや生中継で賑わった、小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」への最初の着陸。
2019年2月22日07:48(日本時間)頃、新しい天体に人類は到達した。

初めは昨年10月の実施予定だったが、想像以上に「リュウグウ」表面の凹凸が激しく、着陸計画が延期されたときには気を揉んだ。
プロジェクトメンバーのひとりが、モニターへ送られてきた「リュウグウ」地表の映像を見て
「金ダワシで擦りたい」
と呟いていたが、その思いは本当に切実なものだったろう。

それでもリハーサルを重ね、検討を繰り返し、粘り強くミッションを進めてきた関係者各位に、心からの賞賛を送りたい。

表面物質を砕いて巻き上げるための金属製の弾丸(プロジェクタイル)も発射が確認され、「はやぶさ2」は最初の難関を乗り越えた。
サンプラーホーン(採取した物質を帰還カプセルへ吸い上げる部分)に表面物質が入ったかどうかは、「玉手箱(帰還カプセル)」を開けてみないと判らないが、順調な成果を期待しよう。

10:30に離脱のGOサインが出され、「はやぶさ2」は無事に着陸地点を離れて、現在ホームポジションの「リュウグウ」上空20km地点へ上昇中である。
JAXAは今年6月ないし7月頃までに1~2回の再着陸を予定しており、着実な運用はまだまだ続く。

はやぶさ2 タッチダウン0222



年明けうどん@竹や

例年どおり、友人と神田明神へ初詣。
つつがなく参拝を済ませ、早めの昼食を摂ろうと、湯島聖堂前交差点にほど近い「細打ちうどん 竹や」を目指す。

開店直後に到着。

細打ちうどん 竹や 外観

長年繰り返し神田明神へ来ているが、この店は初訪問だ。
店頭のメニューをしばし眺め、寒風に押されて中へ入った。

細打ちうどん 竹や 店頭

ゆったりしたテーブル席へ就き、改めて卓上の品書きを検分した後、評判メニューの「海老天カレーうどん」を注文。
待っている間に次々と客の数が増え、あちこちから海老天カレーうどんの声がかかる。

細打ちうどん 竹や メニュー1

細打ちうどん 竹や メニュー2

ややあって登場した丼を覗き込むと、明るい色のカレー汁に小振りの海老天ぷら5個と刻み青ネギが浮かんでいた。
海老はさっくりと揚がって、淡く柔らかな色調が優しげ。
通常思い浮かべる尻尾付きの海老天とは異なり、カレーと合わせるならこちらの方が数段食べやすい。
ネギの下には、茹でたさやいんげんも数本。

細打ちうどん 竹や 海老天カレーうどん

まずは、つゆをひと掬い。
辛さとは無縁の、あっさりした味わいが口中に拡がる。
そして、食べ進めるうちに段々とカレーの風味が深まり、うどん出汁のしっかりした基盤も際立ってくる。
品の良い美味しさが身体にじわじわ滲み込んで、何とも嬉しい。

コシが強過ぎず滑らかな細打ち麺も、味が良く絡んでスルスルと穏やか。

友人も非常に気に入ったらしく、感慨深げにじっくりと箸を進めている。

冷えた身体も温まり、大満足で食べ終えた。
数え切れないほどこの界隈を訪れているのに、どうして今までこの店に気付かなかったのだろう。

聖橋方向へ歩きつつ、友人と「次回は何を食べようか」と語り合った。

竹や
 東京都文京区湯島1-9-15 御茶ノ水HYビル1F
  Tel:03-5684-0159
 完全禁煙
 [月~金]
  11:00~15:00
  17:00~23:00 (LO.22:00)
 [土・祝]
  11:00~15:00
  17:00~21:00
 日曜定休


竹やうどん / 御茶ノ水駅新御茶ノ水駅末広町駅



寒天に散る花火

今日と明日の夜は、ふたご座流星群を観る好機。
12月14日21時頃に極大(もっとも流星群が活発で、多くの流星が期待できる時間・時期)を迎えるので、寝る前の時間帯に多くの流星が期待できそうだ。

北日本の日本海側を除けば、両日ともおおむね天気も良好だし、月齢も6~7で夜半には沈む。

ふたご座流星群が流れ出すのは20時頃からだが、この頃はまだふたご座が昇り初めて間もないので、地平線近くに人工照明が多い場所では観測しづらいだろう。

22時くらいになれば、ふたご座は真東の中空へ差し掛かる。
α星・カストル(双子の兄)の頭部近くに放射点(流星が生まれる場所)があるのだが、流星自体は四方八方へ飛び散るため、空が大きく開けた場所で寝転がり、広範囲を眺める体勢を取るのが上策だ。

国立天文台によれば、観測条件と時間帯次第では1時間に40個ほどの流星が期待できるという。
21世紀に入ってから、ふたご座流星群の動きが活発化しているし、大きく明るい火球が観られるかも。

場所の条件は良くないが、今夜あたり夜空を眺めてみようか。

……でも最近、いきなり冷え込んでるしなァ……どうしよう。

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